2011年8月20日土曜日

8月19日(金) ヘドン博物館

嫁さんのリクエストで、ミシガンまで桃狩りに行きました。

果樹園までドライブする間に、「確かヘドンの博物館がミシガンの辺ぴなところにあったよなぁ..」と思い出し、調べたところ果樹園からたったの10分ほど。 「これは行かねば」と思い、ヘドンミュージアムの超シンプルなサイトをチェック。 開館は毎週火曜の6時半から8時半と、毎月の最終日曜1時半から4時まで。

「やる気あるの??」と思いながらもよくよく見ると、「いつでも予約してね。 Please don't hesitate to call!」と書いてあるので、遠慮なく電話すると、6時半に開けてくれるとのこと。 

ナビを頼りに、閑静な住宅地にある元ヘドン工場の博物館に到着。 しばらく待っていると、ドンさん、ジョアンさんの老夫婦が車で到着。

「ようこそ。 私たち3ブロック先に住んでるのよ。」  ジョアンさんが鍵を開けて早速中を案内してくれます。

まずは、ヘドン一族の説明。 「初代のJamesはもともと養蜂の専門家だったの。 いろいろな養蜂道具を製造して通販してたのよ。 そのほか、一族で新聞や電話会社なんか手広く事業してたの。」 創業者とその息子たちのエピソードをいろいろ話してくれました。

「ヘドンが84年にエビスコ/プラドコに売られたのが終わりの始まりね。 この工場も閉鎖されて、買い手がつかないまま放置されてたのよ。 この街の象徴だった工場が朽ちていく様がなんとも見るに忍びなくて、ドンが91年に買い上げたの。」 

「その後、この街とヘドンの歴史を形としてとどめるために工場を修復して、元ヘドンの従業員とか、コレクターの寄付なんかでコレクションをかき集めて95年から博物館を始めたのよ。」 

このご夫婦は、バスタブなどの建材製造会社のオーナだそうです。 博物館以外に、家業の拡張もあり倉庫スペースが必要で、先代から受け継いだクラシックカーの保存スペースも必要だったため、工場跡購入に踏み切ったそうです。 博物館の奥の部屋にはヘドンの営業バンと、ドンさんがレストアした車が置いてありました。 

もともとルアーに詳しい訳でもなく、博物館運営も素人で、いろいろ苦労されたようですが、なかなか見ごたえある展示でした。 1902年から1984年まで、この工場で生産されたカタログモデルは2モデルを除いて全てコレクションされています。


スミスの日本専用カラー紹介コーナーもありました。 「日本人もよく来ますか?」と聞いたところ、日本からの雑誌取材や、コレクションの寄付はよく受けるとのこと。 時には、英語が出来ない日本人がフラッと一人でやってきて、通訳を探すのに困ったことも。

その他、ルアーコレクションの数々。

ルアー以外に、リール、ロッド、スキーのストック、バイオリンの弓、凧、など、ヘドン製品が陳列されています。

ほかには、製造治具やプロセス説明、リグ部材、プロト・テスト品、営業展示・プロモーションツールやノベルティグッズ等々、盛りだくさん。

博物館コレクションで重複しているルアーは一部販売しています。 最後にお土産にリバーラントとビッグアイ、それにTシャツを買って終了。 もう、お腹一杯。 ドンさん、ジョアンさんのヘドンと、コミュニティへの愛情と情熱あふれる博物館でありました。

この後、シルバービーチでミシガン湖に沈む夕日を見て、帰路に就きました。

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